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VSCodeでGitHubスタイルのアラートを実現する「Markdown Alert」拡張機能の使い方


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VSCode で GitHub スタイルのアラートを実現する「Markdown Alert」拡張機能の使い方

[!NOTE] この記事は 2025 年 6 月 2 日に公開されました。

はじめに

GitHub の Markdown で使用できるアラート構文を VSCode でプレビューできる「Markdown Alert」拡張機能について紹介します。この拡張機能を使用することで、GitHub のドキュメントでよく見かける警告や注意書きなどのアラートを、VSCode 上で簡単に作成・プレビューすることができます。

拡張機能のプレビュー例

なぜこの拡張機能が必要なのか?

GitHub のドキュメントでは、重要な情報を目立たせるためにアラート構文が使用されています。しかし、VSCode の標準の Markdown プレビューでは、これらのアラートが正しく表示されません。この拡張機能を使用することで、以下のメリットがあります:

  • ドキュメント作成時にリアルタイムでアラートの見た目を確認できる
  • GitHub のドキュメントと同じ見た目でプレビューできる
  • チーム内でのドキュメント共有時に一貫性を保てる

インストール方法

VSCode 拡張機能タブからインストール

  1. VSCode を開く
  2. 拡張機能タブ(Ctrl+Shift+X)を開く
  3. 検索バーに「Markdown Preview for Github Alerts」と入力
  4. インストールボタンをクリック

Marketplace から直接インストール

  1. Visual Studio Marketplaceにアクセス
  2. 「Install」ボタンをクリック
  3. VSCode が自動的に起動し、インストールの確認ダイアログが表示される
  4. 「Install」をクリックしてインストールを完了

コマンドラインからインストール

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code --install-extension yahyabatulu.vscode-markdown-alert

[!TIP] インストール後、VSCode の再起動は必要ありません。すぐに使用を開始できます。

表示例:

基本的な使い方

以下のような構文でアラートを作成できます:

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> [!NOTE]
> これは注意書きです。一般的な情報や補足説明に使用します。

> [!TIP]
> これはヒントです。便利な使い方や推奨事項を示す際に使用します。

> [!IMPORTANT]
> これは重要な情報です。必ず読者に伝えたい重要なポイントに使用します。

> [!WARNING]
> これは警告です。潜在的な問題や注意が必要な点を示す際に使用します。

> [!CAUTION]
> これは注意喚起です。特に慎重な対応が必要な場合に使用します。

表示例:

ショートカットの活用

VSCode のスニペット機能を使用して、アラートを素早く挿入することができます:

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{
  "Markdown Alert Note": {
    "prefix": "alert-note",
    "body": ["> [!NOTE]", "> $1"],
    "description": "Insert a note alert"
  },
  "Markdown Alert Tip": {
    "prefix": "alert-tip",
    "body": ["> [!TIP]", "> $1"],
    "description": "Insert a tip alert"
  },
  "Markdown Alert Important": {
    "prefix": "alert-important",
    "body": ["> [!IMPORTANT]", "> $1"],
    "description": "Insert an important alert"
  },
  "Markdown Alert Warning": {
    "prefix": "alert-warning",
    "body": ["> [!WARNING]", "> $1"],
    "description": "Insert a warning alert"
  },
  "Markdown Alert Caution": {
    "prefix": "alert-caution",
    "body": ["> [!CAUTION]", "> $1"],
    "description": "Insert a caution alert"
  }
}

VSCode スニペット機能の設定・利用手順

  1. コマンドパレットを開く
    Ctrl + Shift + P(またはCmd + Shift + P)を押します。
  2. 「スニペット: ユーザースニペットの構成」を選択
    「snip」と入力し、「ユーザースニペットの構成」を選択します。
  3. markdown.json を選択
    Markdown 用のスニペットを作成する場合は markdown.json を選択します。
  4. 上記のスニペット内容を貼り付けて保存

layout: post —

実践的な使用例

プロジェクトドキュメントでの使用例

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# プロジェクトのセットアップ

> [!IMPORTANT]
> このプロジェクトを実行するには、Node.js v18 以上が必要です。

> [!TIP]
> 開発環境のセットアップは `npm install` で完了します。

> [!WARNING]
> 本番環境では必ず環境変数を設定してください。

表示例:

API ドキュメントでの使用例

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# API リファレンス

> [!NOTE]
> この API は現在ベータ版です。本番環境での使用は推奨されません。

> [!CAUTION]
> レート制限: 1 分間に 100 リクエストまで

> [!TIP]
> エラーハンドリングの実装例は `examples/` ディレクトリを参照してください。

表示例:

トラブルシューティング

よくある問題と解決方法

  1. アラートが表示されない場合

    • VSCode を再起動する
    • 拡張機能が正しくインストールされているか確認する
    • Markdown ファイルの拡張子が .md であることを確認する
  2. スタイルが適用されない場合

    • 設定ファイルの構文が正しいか確認する
    • カスタムスタイルの設定をリセットする

まとめ

Markdown Alert 拡張機能を使用することで、GitHub スタイルのアラートを簡単に作成できます。ドキュメントの可読性を向上させ、重要な情報を効果的に伝えることができます。

[!NOTE] この拡張機能はVisual Studio Marketplaceから入手できます。

参考リンク

This post is licensed under CC BY 4.0 by the author.